エクリチュール écriture
つまり、日本語とか英語といった「言語体(ラング langue)」でもなく、個人的な「文体(スティル style)」でもなく、その中間にあるようなものを、バルトは「エクリチュール écriture(書き方)」と呼んでいる。「エクリチュール」とは、たとえば「コトバの調子、話ぶり」とも言われ、「社会的用途によって変形された文語」とも規定される。